わけ
日本語 · Thesaurus
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わけ
Where it comes from
「分け」より。
漢字表記に関しては、形が類似している「訣」からの流用。
noun 訳
- 物事の道理や筋道。 店先の袢天著は取付き易いが、わけのわからぬことをくどくど喋舌り、漆濃絡みつく奴が少くない。 (魯迅作、井上紅梅訳 『孔乙己』)
- 言葉などの意味や内容。 自分には今もってその言葉のわけがよく呑み込めないでいる。 (辻潤 『浮浪漫語』)
- 物事の理由や事情。
- 一般に物事の理由や事情。また、どうしてそうなったかの経緯。 同じような言い伝えを、ただ沢山に並べて見ただけでは、面白い読みものにはなりにくい上に、わけをきかれた場合にそれに答える用意が、私にはまだととのわぬからであります。 (柳田国男 『日本の伝説』)
- 特筆すべき、もしくは公にすることが憚られるような理由や事情。 私たちは、わけあって離婚することになりました。
- 困難、手間、障害。 貧乏人が金持になろうとするのはむつかしくっても、金持が貧乏になろうとするのは、わけのないことなのです。 (田中貢太郎 『黄英』)
- 男女の情事。またその顛末。
- 遊里でのしきたり。
- 摘示したことがらについて、同一の内容を言葉を変えて表現することで説明を補強したり全体をまとめたりする。また、内容を確認したり相手の確認を是認したりする。話者独自の視点や見解が入り込むこともある。 代入すると2の3乗かける5となります。つまり40というわけです。
- 摘示した事実を根拠として、こうなるはずだという強い推測を表す。また、必然的に導かれることを示す。 見た目はのほほんとしているが、こいつの裏には恐ろしい話が潜んでいるのか……だからこいつはその謎を解くための、罪を裁くための手がかりというわけだな。 (アーサー・コナン・ドイル作、大久保ゆう訳 『蒼炎石』)
- 物事が明らかになった時、それを当然帰結すべきものであったと考え納得するさまを表す。
- 「わけだ」を含む述部に力点がある表現。 宇宙へいくに従い、重力がなくなる。
- 「だから」「それで」などに力点がある表現。 雨が降ったんだね。だから路面が濡れているわけだ。
- 仮定したことがらをもとにすれば、こうなるはずだという強い推測を表す。 もう駄目かと思ったときに、空襲警報が鳴った。これが、天の助けだ。そうでなければ、ボジャック氏は、今ごろは縄目の恥をうけていたわけだ (海野十三 『英本土上陸戦の前夜』)
- 事実を摘示して話し相手を説得させ、話を展開させようとする意志を表す。 相手もピータソンの姿を見て逃げ去り、ピータソンだけが喧嘩の現場に残されたのだが、同時に戦利品として、このひしゃげた帽子と、文句のつけようもないクリスマスの鵞鳥を一羽手に入れたというわけだ。 (アーサー・コナン・ドイル作、大久保ゆう訳 『蒼炎石』)
- 既知の事実を話の前置きとすることを表す。 ペン・クラブの一行と別れて、私はまだ広島に滞在しているわけだが、今朝は久振りで泉邸や常盤橋から焼津の方を歩いてみた。 (原民喜 『より美しく―より和やかに』)
- 相手の態度や相手が思案していることを、問いただすさまを表す。 結局あなたは何をしたいわけさ。
- 事実を摘示して説得しようとする意志を表す。 併しこの一円金あった処で、明日一日凌げば無くなる。……後をどうするかね?僕だって金持という訳ではないんだからね、そうは続かないしね。 (葛西善蔵 『子をつれて』)
- 前言の一部に含まれる誤解されうる箇所を受け、付加的に否定することを表す。また、聞き手が抱く予想や推論に対する否定を表す。 いいえ、こういったからといってなにも、怒っているわけではないのです。 (中原中也 『別離』)
- 述語以外の文要素を否定することを表す。 今日行くわけではないからあわてることはないよ。
- 述語以外の文要素のうち、全称的な内容のものを否定することで部分否定を表す。 毎日来ているわけではない。
- その事実を部分的に肯定することを表す。 いかに味が分らない人と言っても、まったく分らぬわけではないから、その人なりの嗜好を尊重することが、ものを美味く食わせる第一課である。 (北大路魯山人 『道は次第に狭し』)
- 強く否定する意味を表す。 よろこんで食べてくれぬ食物は、いかになんでも薬や栄養になるわけがない。 (北大路魯山人 『道は次第に狭し』)
- できない。行うことが許されない。筋が通らない。 夜半も過ぎたが、住職は帰って来なかった。しかし空気はまだなかなか暑くて、戸の内ではくつろぐわけにはいかない、それで芳一は外に居た。 (小泉八雲作、戸川明三訳 『耳なし芳一の話』)
- せざるをえない。することを余儀なくされる。 相手は耳順、私は知天命に近からんとする者、この二人が勢いづいてついに馬鹿野郎を相互連発したのだから私として後悔せざらんとしてもしないわけにはゆかない。 (北大路魯山人 『素人製陶本窯を築くべからず ――製陶上についてかつて前山久吉さんを激怒せしめた私のあやまち
Similar: 情理, 道筋, 理, 理路, ロジック, 論理, 意義, 意味合い, 過程, 首尾, 差し支え, 妨げ, 支障, 邪魔, 面倒, 色事, 房事, はず · Opposite: 無理, 形式, 帰結, 結果
noun 分け · 別け
- 二つ以上に分けること。区分。また、分けたもの。 ところが私は昨年も一昨年もあらゆる菊作りの法則を無視して作って見た。たとえば春早く根分けをすること。 (會津八一 『菊の根分をしながら』)
- (動詞連用形について)違いを判別すること。区別すること。 支那にも李徳祐陸羽、蒲元などいう清水飲み分けの名人がいた。 (佐藤垢石 『氷湖の公魚』)
- 引き分け。勝負がつかないこと。 痛み分け
- 分配。配分。 俺も砂糖を探しているのだ。何なら仕事を手伝ってやろう。その代り山分けにしてくれなければ嫌だ。 (夢野久作 『猿小僧』)
- 残り物。残飯。 兄のわけでもいただく合点 (文耕堂、三好松洛、浅田可啓、竹田小出雲、千前軒『ひらかな盛衰記』)
- 諸費。支払い。 年明けて、二、三度もわけの立つ客に会うた。 (井原西鶴 『西鶴置土産』巻第一)
- 村落の中の区分、区分け。
- 歌い分け。三味線音楽などの歌唱部分を分担して独唱すること、またその部分。
- 芸娼妓が得た花代を主人と折半すること。
- 花代一匁の半分、銀五分。
Similar: 区処, 分割, あいこ, ドロー, ディストリビューション, 頒布, 勘定, 経費, 払い込み · Opposite: 合わせ, 受け取り
proper noun 別
- 古代の姓の一。五世紀頃の皇族に対する尊称を由来とし、古代の豪族らが名乗ったとされる。
proper noun 和気
- 岡山県東部に位置する郡、町。また同町の大字。
- 古代の姓の一。垂仁天皇の皇子である鐸石別命の末裔とされる。 和気清麻呂
verb
- 「わける」 (カ行下一段活用) の未然形・連用形。
verb
- 「わく」 (カ行五段活用) の仮定形・命令形。
prefix
- 暖簾分けされ独立した。
Thesaurus
Talk about this word "わけ." Wiktionary, via Micwyn, micwyn.com/word/ja/%E3%82%8F%E3%81%91. Accessed 7 Nov. 2026. わけ. (n.d.). In Wiktionary, via Micwyn. Retrieved November 7, 2026, from https://micwyn.com/word/ja/%E3%82%8F%E3%81%91 "わけ." Wiktionary, via Micwyn. Accessed November 7, 2026. https://micwyn.com/word/ja/%E3%82%8F%E3%81%91.Cite this
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